米津玄師「Bremen」の収録曲を徹底解説【アルバム曲一覧】

コレキケ Artist
「Bremen」はなんでこんなに聴き馴染みがいいんだろう?

米津玄師の3thアルバム「Bremen」、何度聴いても飽きませんよね。

『アンビリーバーズ』や『Flowerwall』といった、知る人ぞ知る名曲が揃っています。

そんな「Bremen」、一言で言うと、こんなアルバムです。

良い意味で「普通」を追求したアルバム

この記事では、「Bremen」を筆者の考察とともに徹底解剖していきます!

ぜひ最後までご覧ください!!

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米津玄師「Bremen」はどんなアルバム?

米津玄師 3rd Album「Bremen」クロスフェード

「Bremen」(読み方:ブレーメン) は、2015年10月7日にリリースされた米津玄師の3thアルバムです。

シングル曲の『アンビリーバーズ』『Flowerwall』や、YouTubeで6900万回 (2021年9月8日現在)再生されている『メトロノーム』など全14曲が収録されています。

同年の「日本レコード大賞 優秀アルバム賞」を獲得するなど、各所で高い評価を得ています。

米津玄師「Bremen」の特徴

「Bremen」はかなり「ポップさ」を感じます。
これはおそらく意図して作られたポップさです。

というのも、自身のインタビューで、なるべく自分というものを曲の中から排除して、普遍的でみんなが共感できるアルバムにしようと思って作ったと語っているのです。

そこで、ここではもう少し踏み入れて、「なぜポップに感じるのか」を考えたいと思います。

コード進行やメロディは今回は触れず、次の特徴を考えていきます。

  • 曲の構成がわかりやすい
  • 明るい曲調の曲が多い
  • サビが美しい

それぞれ解説していきます。

曲の構成がわかりやすい

「曲の構成」とは、ここではAメロやサビのことを指しています。

実は、「Bremen」の収録曲のうち、『あたしはゆうれい』以外は曲の構成が

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ

となっています(『あたしはゆうれい』はイントロ→Aメロ→サビ)。

実際に聴いてみるとわかるのですが、ほとんどの曲が『A→B→サビ』と進行するにつれ、高揚感が増していきます。耳爆上げ案件なわけです。

この構成は私たち日本人にとってとても馴染みのある構成です。つまり、「普遍的」でポップな構成なのです。

明るい曲調の曲が多い

「Bremen」は、米津玄師の他のアルバムに比べ全体的に曲調が明るいです。

長調を用いた楽曲が他のアルバムより多いこと、不協和音や変わった音の使用が減ったことが大きな要因の一つだと考えられます。
「Bremen」の収録曲は、暗い曲でも「不気味だな」とは感じませんよね?(『シンデレラグレイ』は例外?)

この曲調も、ポップさを感じる一つの要因だと筆者は考えています。

とはいえ、べらぼうに明るいのではなく、随所に「米津っぽさ」が垣間見えます。
バランス感覚がめちゃくちゃいいんですよね。

サビが美しい

「Bremen」のほとんどの曲は、とにかくサビが壮大で美しい。

というのも、ほとんどの曲が、サビで一気に「空間が広がる」のです。
イヤホンで聴くとわかりやすいですね。

この「空間的な変化」が、サビの美しさを増幅させているのだと筆者は考えています。

特に『再上映』なんかは、Bメロからサビに移ると一気に明るく、広くなるので「空間的な変化」を感じやすいかもしれません。

美しい曲はリスナーの心に想いが届きやすい。
意図してかはわかりませんが、サビで共感を獲得するよう仕掛けられていたのです。

これらから、「Bremen」は「米津らしさ」を残しつつポップさを追求したヤバいアルバムだと言えます。

「Bremen」の収録曲を徹底解説

ここから、個々の楽曲について見ていきます。

アンビリーバーズ

米津玄師 MV「アンビリーバーズ」

MIZUNO「WAVE ENIGMA 5」CMソング。
アルバムの1曲目にふさわしい、疾走感のある楽曲です。
「アンビリーバーズ」とは「不信心者(信仰心がない人)」を意味するそう。

フローライト

米津玄師 MV「フローライト」

単語数の多い早口のメロディがグルーヴを生んでいる、ファンク調の楽曲。
ドライブでかけたい曲上位。

再上映

トラップミュージックのような細かいハイハットが印象的なロックナンバー。
サビでパッと視界が開ける感じが良いですね。

Flowerwall

米津玄師 MV「Flowerwall」

ニコン「D5500」CMソングに起用された楽曲。
Bメロからサビに行くまでの高揚感にいつもワクワクしてしまいます。

あたしはゆうれい

「幽霊」のイメージとは真逆の、リズミカルで楽しい楽曲。
子どものバックコーラスがうっすらと聴こえるので、きっと子どものゆうれいも楽曲に参加しているのでしょう。

ウィルオウィスプ

「ブレーメンの音楽隊」を想起させる言葉が歌詞に見られ、アルバムタイトルを決定するきっかけになった楽曲。
米津玄師の力強い歌声に聴き惚れる、壮大なバラード曲です。

Undercover

全体を引き締める、強いバスドラムが印象的な楽曲。
歪んだギターや強いドラムと、キレイなシンセとの対比が心地よいです。

Neon Sign

イントロでのメタル調の歪んだギターにグッと心掴まれる楽曲。
メロディはポップなので、曲調に馴染みがなくても楽しめます。

メトロノーム

米津玄師 MV「メトロノーム」

MVの絵の制作、さらにディレクションまでも全て米津玄師本人が手掛けたそう。
夜に一人で聴くと泣いてしまうような、甘く切ないバラード曲です。

雨の街路に夜行蟲

読み方は「あめのがいろにやこうちゅう」です。
マリンバのサウンドが軽快に鳴り響く楽曲。
聴いているだけで楽しい気分に慣れます。通勤中にかけたい。

シンデレラグレイ

独特の浮遊感のあるロックナンバー。
「Bremen」の収録曲の中で、米津玄師特有の不気味さを最も感じる楽曲です。

ミラージュソング

ギターもドラムも歌声も、清涼感を強く感じる楽曲。
時折入るクラップ(手拍子)が良いアクセントになっています。

ホープランド

インタビューで『アンビリーバーズ』と対になる曲だと語られている楽曲。
曲調は明るく壮大ですが、歌詞は胸がキュッとしてしまうほど暗いものになっています。

Blue Jasmine

インタビューで「メトロノーム」と対になる曲だと語られている楽曲。
パワフルなドラムが、リスナーの背中を押してくれるような気がします。

おわりに

いかがでしたか?「Bremen」をもう一度聴きたくなったなら幸いです。

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最後まで見ていただきありがとうございました!!

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